マッサージと医学


医 師 のマッサージ 観


マッサージと医学レナータ・フランサ

著名人から最も望まれているマッサージの開発者であるレナータ・フランサのインタビューで、医師が専門的視点から、マッサージが健康にもたらすメリットを語る。

ダヴィ・エヴェルソン先生

感染症専門医。サンパウロ州の元保健長官、Centro Universitário Saúde ABCの学長。

レナータ・フランサ(以下:レ):感染症や寄生虫症の専門分野を選んだ理由をお聞かせください。

ダヴィ・エヴェルソン先生(以下:ダ):私の大学の教授であり、医師でもあるヴィセンテ・アマト・ネット先生の影響を受けたことが学ぶきっかけでした。その後、サンパウロ州にある病院のHospital do Servidor Públicoにてインターンシップを行い、ロンドンプロジェクトも開始しました。なので、教授とロンドンプロジェクトの双方からインスピレーションを得たといえます。

レ:サンパウロ州の保健長官としての役割において、最大の課題は何でしたか。

ダ:苦労もありましたが、とても満足感に満ちた仕事でした。たとえば、Santa Casa de São Paulo病院の救急外来が閉鎖したとき、再開への道のりは大変なものでした。さらに、チクングニア熱、ジカ熱、デング熱の問題もありました。最終的には、上手くいかなかったことよりも成功したことのほうが多かったです。

レ:先生は、Instituto do Coração(心臓治療センター)とInstituto de Infectologia Emílio Ribas(感染症専門病院)を監督されましたが、これらの活動にあたって、どのような経験が得られましたか。

ダ:Instituto do Coraçãoのことは、心から愛しています。1982年に着任してから最高経営責任者になるまで、数年間務めました。それから、壮大な病院であるEmílio Ribasへ行きましたが、こちらは多大な投資を必要としていました。魂を削るかのような挑戦でしたが、頑張る価値のあることだったと思います。

レ:ブラジルはかつて、免疫生物学の包括的なリストを提供する数少ない国のひとつとされていましたが、現在は変わったのでしょうか。

ダ:免疫生物学は、腫瘍性疾患と自己免疫性疾患の両方の治療において大きな進歩となりますが、非常に高額です。限られたリソースと厳しい予算のなかで対処しなければなりません。さらには、予算内から司法化をする必要があり、それらすべての対策を講じることが不可欠となります。

レ:マッサージは、痛みを緩和し、病気を予防するための最も効果的な治療法のひとつとされています。先生は感染症に苦しむ人にマッサージをすすめますか。

ダ:マッサージはあらゆる場面に適応します。私はマッサージを楽しむ時間がないので、非常に残念です。最近のことですが、とても疲れていて、痛みもひどかったので、理学療法やマッサージなどを受けながら10日間家に閉じこもりました。最高でした。

レ:そのような状態の人に対して、マッサージの禁忌事項はありますか。

ダ:いいえ、私の知る限りはありません。

レ:マッサージは通常、病院とは無関係です。この現状が変わることはあるのでしょうか。

ダ:病院はますます人情味にあふれ、さまざまな治療法を取り入れています。私は、マッサージとは補完するものだと考えています。「上手くいったのならば、それでよし」と思っていますし、実際、私はマッサージに大いに助けられました。なので、否定しません。