マッサージと医学


形 成 外 科 の 術 後 に お け る マッサージの 役 割


マッサージと医学レナータ・フランサ

著名人から最も望まれているマッサージの開発者であるレナータ・フランサのインタビューで、医師が専門的視点から、マッサージが健康にもたらすメリットを語る

ホドリゴ・マンガラヴィッテ先生

形成外科医。SBPCおよびISAPSの名誉会員。『整形手術があなたのためにできること』の著者。CRM-SP 168271

レナータ・フランサ(以下:レ):鼻形成術を専攻したきっかけは何ですか。

ホドリゴ・マンガラヴィッテ先生(以下:ホ):鼻形成術は間違いなく、最も複雑な手術です。鼻の構造は非常に複雑ですし、わずか数ミリの違いで顔の印象が完全に変わることに魅了され、鼻形成術についての知識を深めました。2000人以上の鼻を手術してきましたが、この技術を更に磨きたいと思っています。

レ:形成手術後のマッサージの重要性を教えてください。

ホ:術後のマッサージを正しく行うことで浮腫や斑状出血(紫色の痣)を減らせるので、患者に大きな安堵感をもたらします。手術の良い結果のために不可欠な処置だと思っています。

レ:リンパドレナージはどのようにして形成手術の成功への手助けとなるのでしょうか。

ホ:早期回復に大いに役立ちます。患者は、日常の活動に早く戻れることに加え、より早く手術の結果を実感することができます。

レ:術後、なぜマッサージが不可欠になるのか、ご意見をお聞かせください。

ホ:形成手術の最大の「敵」の1つである、線維症を防ぐためです。これは構造を歪め、皮膚の収縮を引き起こし、場合によっては、手術の結果を妨げるしこりができる可能性もあります。

レ:手術の直後に行われるケースはありますか。

ホ:適切な技術で施術を行うのであれば、手術の翌日に行うことができます。たとえば鼻形成術の場合、手術した部位をマッサージすることはおすすめできません。しかし、リンパ系に近い場所のマッサージやリンパドレナージは、患者をとても癒します。脂肪吸引手術では吸引された部位が敏感になりますが、リンパ節のマッサージは浮腫と斑状出血の退行に大いに役立ちます。

レ:逆に、おすすめできないケースはありますか。

ホ:形成手術においては、術後にマッサージを行なってはいけない場合は基本ありません。術後のマッサージとリンパドレナージは不可欠なので、大事なのは、患者が適切な技術を持った専門家のマッサージを受けることです。